フレぺの滝にいたる遊歩道は、知床自然センターから往復40~50分の距離です。
50年程前まで開拓民が居て切り開いた道を通りますが、熊がいる地域なのでエゾシカもキョロキョロ警戒しながらですが、我々も歩く時は「熊鈴」を鳴らしながらで、まさに大自然そのものです。
知床連山とハンゴンソウ(反魂草)
フレぺの滝に行く途中に知床連山を遠望できる草原があり、草を食んでいるエゾシカをそこかしこで見掛けます。草原は黄色の花の反魂草(ハンゴンソウ)とワラビの群生地でもありますが、ワラビの背丈がこんなに高いものであることをこの年になって初めて知りました(笑い)。
知床 フレペの滝散策路でシカに遭遇
シカは我々のことを誰だと思っているのでしょうか?逃げないところから伺えるのは「熊では無い」と思っていることだけは確かなようですが・・・。
知床 プユニ岬の断崖
高さ100mの切り立った断崖の途中から山々から流れてきた地下水が染み出し、海へと直接流れ落ちる滝上からは、オホーツク海が目の前に眺められます。
澄み渡る青空とオホーツク海の青、流氷の青など、近年「オホーツクブルー」と呼ばれています。
知床 フレペの滝とアマツバメの群れ
フレぺの滝は、知床八景のひとつで落差60m、標高80mで年間水量が少なく、しんしんと流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」と呼ばれています。
また、この滝の崖などに巣作りするアマツバメは、高速で飛び交い、飛びながら寝るという不思議な習性を持った鳥です。
知床 ワラビの群生地の中にシカの家族
羅臼岳を遠望する草原にワラビの群生で餌を育むシカの家族を発見しました。背丈が高いワラビから頸だけ見えるシカがどこに見えるか分かりますか?
知床半島クルーズ 藍色の海
知床観光船「おーろら」は、冬になると網走の流氷観光船「おーろら」で活躍する同じ船です。知床岬までのクルージングは、ウトロ港から3時間45分で往復します。
海面は、一面藍色に染まり自然の素晴らしさを全身で感じることが出来ます。イルカが船と伴奏する機会やヒグマが海岸線を歩く姿を見かけることもあります。
知床 岸壁の黒い穴 クンネポール
アイヌ語で「黒い(暗い)洞窟」という意味で、長年の流氷の浸食して出来た巨穴の洞窟で、海岸線はこのようなダイナミックな風景が続きます。
知床 カムイワッカの滝
アイヌの語でカムイは神、ワッカは水。硫黄成分が強いので滝が海に流れこむ付近はエメラルドグリーン色をしていてとても神秘的で素敵です。陸路からは行けず、クルージングからの知床半島の眺めは断崖絶壁が続き大自然そのもので、ヒグマにも会えるチャンスがあるのです。船上からレンタルの双眼鏡で野生動物を探す・・・童心に帰ってひと時を過ごすのも如何でしょうか?
奥尻島のシンボル 鍋釣岩(なべつる)
25年前に起きた南西沖地震の津波で奥尻島は大きな被害を受けました。その後、記憶を後世に伝える施設として奥尻島津波館ができ、語り部たちにより支援の感謝の気持ちと災害の教訓を伝えています。館内に入ると線香の臭いが立ち込んでいたため、「鎮魂のためですか」とスタッフの方に尋ねたのですが、「自然を 取り入れた施設なので虫が入るため蚊取り線香を使っているのです」との回答。
ちょっと意外でした(笑い)。島のシンボル鍋釣岩も被害を受け、補修し現在の形を留めているとのことです。