或る方がこんな言い方をしています。
「旅は人と人がつながること」
旅をしてみて、地元の美味しい料理、清掃の行き届いた部屋と施設、美しい景色、気持ちの良いお風呂等々、どれもお客様が望んでいることに間違いは無いのですが、本当は旅で出会った人から想い出に残ること、或いは人生観を変えるほどの体験をしたことで、またあの人に会ってみたい、あの場所にもう一度行ってみたいと思うことではないでしょうか。
私はツアコンを通して、漆黒の闇の中での星空観察の語り部、自然や動物に出会う森林や湿原散策におけるネイチャーガイド、早朝の雲海ツアーで知る地形・分水嶺の意味、島の高山植物を大事にする花ガイド、ヘリコプターから眺める大空散歩、流氷ウォークで知る大自然の醍醐味、災害の想いを語る伝承者・・・体験して初めて知ることや感動があるのです。
この時の出会いで学ぶことのきっかけとなったことを、健常者はもとより、一人では外出が不安な高齢者、障害を持った方など多くの方々に知ってもらいたい、と思います。「私は旅のミツバチです」。
「私の考えている旅行とは・・・」
高齢者、またはハンディキャップを持った人たちに身近な外出や旅行や楽しんでもらうこと。
そして、それを手助けするための仕組みをつくることが、私の旅行に対する夢なのです。
身近な外出や旅行によって、その人たちが自信をつけたり、人生観を変えたり、そんなきっかけ
にづくりに「旅」が成り得ると信じています。「旅はリハビリ」でもあります。
元気で楽しく暮らしてくれる人たちが増えることが究極の私の願いです。